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思いがあれば言葉の壁は超えられる~美人京大女子が国際学生会議にかける情熱~

2017/05/20 17:13 公開
YoY

皆さんは、世界各国から応募が殺到する、超ハイレベルな議論合宿が毎年東京で開催されていることをご存知でしょうか?
その「国際学生会議」に情熱を燃やす美人京大生の思いをがっつり聞いて参りました!!

学生のうちに留学して語学力を鍛えたい!
外国人と交流を深めてグローバルに活躍したい!

そんなあなたに朗報です。

「国際学生会議」って知ってますか?

世界各国の学生と日本の学生が、英語を駆使して国際問題についてガチで議論する。
そんな場所があるんです。

そんな団体に、2016年は参加者として、2017年は運営として関わっている、美人京大生にインタビューをしてきました。

▼猪飼 奈々 京大法学部3回生 国際学生会議財務担当


真剣!50ヵ国から応募殺到の議論合宿

―まずは国際学生会議についてお聞きしたいです。

国際学生会議は、毎年夏に世界中から優秀な学生が集まり、泊りがけで国際問題について議論をしたり、文化交流をする会議です。

東京で行いますが、世界でも知名度が高いんですよ!

今年は世界55か国から応募をいただき、その中から選抜された21か国25人の外国人参加者が来日することになりました。日本からも、各地から20人が参加します。
これだけの多様性は他を探してもなかなか無いと思います。

こうして集まった学生が1週間ほど生活を共にし、アツい議論をしていきます!

―結構昔からやってるんですか?

今年で63回目です。
―63回目!?っていうことは63年間続いてるってことですか!?
はい(笑)
実は結構、伝統ある会議なんです

歴史をちょっと説明すると、日米学生会議という、現在も続いている会議が満州事変の頃に発足したのですが、これが国際学生会議の前身にあたります。

第二次世界大戦後、当時日米学生会議を運営していた学生が悪化した対日イメージを自分たちの活動で改善しようと考え、さらに、「これからはグローバルな時代だ!」ということで、アメリカだけではない多国籍な会議を1954年に新たに開くことになりました。これが第一回国際学生会議です!
―満州事変…(笑)そんなに歴史が古いとは…。会議では何について議論するんですか?

毎年5つほどのトピックが用意されます。

今年は、2015年に国連総会で決議されたSDGs(持続可能な開発計画)を念頭に、「気候変動」や「貧困の女性化問題」、また資本主義の仕組みから格差問題を取り上げるトピックの他、「トランプ大統領時代の国際関係」「機械と人間のあり方」といったちょっと変わった問題も取り上げています。

毎年テーマが違うからこそ、どれもホットなトピックです。

そして最終日には国連開発計画(UNDP)の駐日代表や多くの企業の方、そして同年代の学生の前で、自分たちが議論してきた成果をプレゼンします。

―議論ってどんなことをするんでしょう…。かなり真剣そう…。


私は去年参加者側だったんですが、みんなの真剣さにびっくりしました!
元々かなりガチで議論するとは聞いていたんですけれど、ここまでかぁって。(笑)

朝9時くらいから始めて、12時から1時間お昼休憩、そのあと夜の7時くらいまで議論して、また1時間で晩御飯を食べて、そのあとまた議論する。三部構成で朝昼晩ですね。

泊りがけで、今年は事前の研修旅行も含め8月16日~28日の13日間開催されます。

―めちゃくちゃ長時間な上に13日間!なんだか体力がきつそうだと思っちゃいます(笑)

どちらかというと精神的な疲れが大きかったです。

外国人が半分いるんで結構精神的に圧迫されるんですよ。
でも議論に取り残されないように必死で食らいついていかなきゃいけないので気も張りますし。

ただ期間中全部が議論なわけじゃなくて、例えば1日は東京ツアーで違うテーブル(トピックごとのディスカッショングループ)の人と交流したり、ご飯の時間に恋愛の話とかをしたりして、楽しい時間もたくさんあります

議論の時はすごい怖い顔して話している人でも、ご飯の時になると、めっちゃ嬉しそうな顔で彼女のことを話してくれて、「あ、この人こんなかわいい一面もあるんだ」って次から安心して喋れたり。

そういうメリハリがあっていいなと思います。


―9日間を通して1つのテーマについて話し合うんですか?

そうです。

最初にテーマを決めて、8月の末の本会議の前に、事前勉強期間として、事前学習会やフィールドワークをしたり、その分野で活躍されている方のお話を聞きに行ったりします。

―いくら事前勉強期間があるといっても、やっぱり事前知識とかが必要だったりするんじゃないです…?

日本人は1年生や2年生も少なくないんです。
専門もバラバラで、理系の人とかもいっぱいいるので、必ずしも全員が十分な知識を持っているとは限りません。

でも、むしろそういう人たちの方から、専門の人には思いもつかない貴重な意見が飛び出してくることも多いんです。

なのでそのような多様性を大事にしつつ、足りない知識はみんなで頑張って学んでいこう!というスタンスでやっています。

―面接の時点でも問わないんですか?

そうですね。

面接では、「課題を改善したい」「成長したい」という思いを重視しています。
その思いを実現するために、なにか自分の専門を少しでも使って議論に貢献しようとする意識があれば十分です。

このままじゃいけない


―猪飼さんはどうして国際学生会議に参加しようと思ったんですか?

私、大学1回生の時結構病んでて(笑)

―病んでたんですか!?(笑)

そうなんです。

大学生活になじめなかったというか…。

サークルも勉強も全部中途半端。
何も一生懸命になれず、モヤモヤしながら日々を過ごしていました。

―とてもそんな過去があったようには見えません…。

本当にそんな感じだったんですよ(笑)

でも、浪人してまで入った大学生活をそんな風に終わらせるのは嫌だと思っていて。

その時に、大学入ったときに「英語頑張ろう」って思ってたことを思い出して、そういえばあの時の思いってどうなっちゃったのかなって。そこから何か英語で頑張れるところを探そうと考え始めました。

―そこから国際学生会議にたどり着いたと。

はい。

ネットで「英語 学生 夏休み」みたいな感じで検索して、「国際学生会議」って何!?名前かっこいい!みたいな(笑)

―最初は名前からなんですね(笑)

詳しく見てみると、テーマの中に人道的介入についてのものがあって。
そこにも興味があったので、英語もできて自分が関心のあるテーマについて議論出来て、これはいいなと思って挑戦しました。

―人道的介入…?なぜそこに興味を?

ポケットゼミ(現ILASセミナー)でルワンダ内戦について調べる機会があったんです。

まだ国同士の戦争ならちょっとは分かるんですけど、どうして国内でそんな悲しいことが起こってしまうんだろうと思って…。
そこで調べていくうちに、これはルワンダだけの問題ではなくて、どこの国でも起こり得る問題だと感じました。

「リアル」を知る


―なるほど…。確かに日本人の感覚では国内で紛争が起こる状態ってイメージし辛いですね…。
今年の選考で面接官として働いていても思うんですが、本当に目の前で問題に接している人が語る言葉の力ってすごいんです!!

例えば、今年の議題の一つにある「貧困の女性化」の応募者面接をしていたときのキルギス出身の女の子の言葉なんですけれど、

「同級生の女の子はみんな15歳になると学校に来なくなった、みんな男の人に買われて。でも私は運よく大学まで行けた。友達のために、この国のために、私が変えていかなければならないんです。」

と言われて。

目の前で、それぞれが自分の見てきたもの、感じてきた思いを語ってくれます。

そのリアリティを感じると、良い意味でショックを受けて、自分の知っていた世界のちっぽけさに愕然としますし、なぜこんなことが起こってるの?どうしたら解決できるんだろう?という強い思いに駆られます
―本来なら日本では感じられないリアリティですね。
そういった議論を英語でやるんですよね?

はい。9日間で日本語を喋った記憶はほとんどないです。

―これはかなり英語力が鍛えられそうな…。

本当に鍛えられます!

人によっては留学したくても金銭面などであきらめる場合もあると思うんですけど、国際学生会議は東京で行うので参加しやすいと思います。


―現場で使える英語が身について、国際問題について外国の人の意見も聞くこともできる…本当に学びの多そうな場ですね!
真剣な議論の場以外でも、夜部屋に女子だけで集まってコイバナをするような楽しい時間でもいろんな国の人の話が聞けて面白かったです(笑)

―めっちゃ興味あります(笑)
どんな話が出たんですか?

インドネシアの女の人が、日本人の男の子大好きなんですよ(笑)
「あのテーブルの○○君、うちならテレビ出れるわ!」とか言われてました(笑)

都会っぽいキレイ系な男の子が好きみたいです。

―京大生諸君、脱イカ京してインドネシアへ!!!

挫折:日本人相手ですら太刀打ちできなかった


―でも私だったら英語力の時点で全く適わなそうです…(笑)

確かに英語力も最低限は必要なんですけど…。
私はそこは重要ではないと思います

―どういうことですか!?

私挫折したんです。

―挫折?

最初に日本人だけが参加する事前勉強会があって、そこで英語で議論をする練習をしたんですけれど、自分の語学力に自信がなかったのもあって、一言も発言できなかったんです。

―やっぱり言葉の壁が…

でも、これは語学力の問題じゃないな、と思いました。

伝えたい思いや話したい内容があれば、英語が得意じゃなくても何か言えたはずなんです。私には語りたい思いが無いということに気が付いて、そこから英語文献を読み漁ったりして猛勉強しました。

―めちゃくちゃ大切な気づきですね…!!
その後変化はありましたか?


勉強してある程度知識がついてくると、いろいろな「思い」が沸き出てきて、議論で発言できるようになりました。

文献を読むことで、議論に出てくる専門的な単語をたくさん知って話を理解しやすくなったという点はあると思いますが、それ以外で英語力がすごく伸びたというわけではなかったので、やっぱり「思い」が大事なんだと思います。

初めて気が付いた日本人の魅力


―それでも日本人が英語の議論についていくのって大変そうだなーっと思ってしまいますが…

そこが結構面白かったんですけれど、日本人の気質って結構議論をするのに向いてると思いました。

―えっ…むしろ弱そうなイメージが…

私も最初はそう思ってました。

日本人って「自分の意見を言えない」みたいな。でも、実際議論を進めていくとなると、日本人の一度相手の意見をちゃんと聞く姿勢とかがすごく大事だな、と感じました。

―そんな場面があったんですか?

最初は皆結構ズバズバ自分の意見を言っていて、確かにその時は日本人はあまり話せていませんでした。

でも、ディベートではなくてディスカッションなので、相手に反論したり自分の意見を主張するだけだと議論が進まなくなってしまったんです。

そこで、もっとお互いの意見を聞いて、一緒に議論を作っていこう、という風に全員で決めました。

実際その後はスムーズに議論が進んで、一般的にネガティブな捉えられ方をしている日本人の性格って、本当は良い面もあるんだと思いました。

あと、日本人は英語が下手!みたいなことよく言いますが、そこまで悲観することでもないのかなと思いましたね。

―どういうことですか?

発音が下手というより、「日本なまり」というイメージです。
「日本弁」と言ってもいいかもしれません!

―関西弁みたいな?

そうです。

参加者の人はスラスラとしゃべる人でもかなりなまった英語をそれぞれ喋っていました。
各国の人が「○○弁」な英語を喋っていて、日本弁もその中のひとつなんだなと思います。実際訛っていてもお互いに聞こうとするので、通じないことは全然ありませんでした。

こういう気付きも、国際学生会議の多様性の中だからこそ得られたものだと思います。

この体験を次の参加者へ


―実際の議論に身を置いてみないとわからないことばかりですね!

そうなんです。
これだけの経験をさせてもらえる環境はなかなか無いと思います

―現在は運営として働かれているということですが、前年の参加者が全員運営をするんですか?

いえ、今年は運営が17人いて去年の参加者が多いですが、全員ではありませんし、去年の参加者が全員運営をしているわけでもありません。

―そんな中でなぜ運営をしようと思われたんですか?

「これだけ素晴らしい場を次の世代にも絶対残したい!」と思ったからです。

私のやっている財務にしても、他のことにしても、毎年きちんと回さなければ途絶えてしまうかもしれません。それは絶対に避けなければいけないと思いました。

―運営として関わったことで新しく気づいたことはありますか?

この団体の意義みたいなことを考えたのは運営を始めてからです。

ただの参加者だったときは自分が良い経験をできた、楽しかった、というところで満足していたんです。

でも運営をしてからは、協賛をしていただく企業さんと交渉するにしても、説明会で学生に参加を勧誘するにしても、この会議の社会的意義を説明する必要があります。

ただのひと夏の経験で終わってしまうのではなく、これから何十年先も、日本にとって、世界にとって必要とされるような意義です。

―ずばり、その意義とは何なんでしょうか。

多様な価値観や様々な利害が対立するこの世界で、未来を担う学生が国益を超えて世界の問題について本気で語り合う。そのパワーを日本から世界へ発信し、よりよい世界の構築・日本の真の国際化に貢献する!!

私たち実行委員は、日々この思いを胸に活動しています。

今年の会議開催まであと3か月、最高の会議にするため全力で駆け抜けていきます!


―最後に一言どうぞ!

京大生の皆さん、世界の問題を「自分事」にする刺激的な夏を送ってみませんか?

いま世界は皆さんを必要としています!ぜひ、来年の応募をお待ちしております。

また、今年の参加者応募期間はすでに終了していますが、今夏の会議についても皆さんに参加していただける日を一日設けております。

8月27日(日)東京のオリンピックセンターで「Final Forum」という形で成果発表会・交流会を行いますので、ぜひご参加ください!

詳細は後日、第63回国際学生会議のホームページ、Facebookページで公開しますのでそちらをご覧ください。

―ありがとうございました!


<クラウドファンディングのお願い>


私たち国際学生会議は4/17よりREADYFORというwebサイトで「クラウドファンディング」を始めました。


上述の通り、国際学生会議は、学生だけで運営をすべて行っており、資金集めも毎年ほとんど0の状態から行っています。
この伝統ある会議を絶やすことなく開催できるのは、たくさんの方々のご理解・ご協力があってこそです!!

6月1日までの期間でクラウドファンディングという形で資金集めを行います。

この学生会議に共感してくださる方、少額でも構いません、ご支援を頂けたら本当にうれしく思います。
どうかご検討よろしくお願いいたします。

編集後記


「思い」が何よりも大切だというお話通り、国際学生会議にかける思いがひしひしと伝わる熱いインタビューでした…。その情熱が少しでも伝わっていると幸いです。

今年度の参加者募集は締め切っているようですが、興味を持たれた方、是非第64回国際学生会議に挑戦してみてください。他では得られない熱い夏を過ごすことができること間違いなしです!
筆者も参加したかった!自分の年齢が憎いです(笑)

それと男性諸君、今すぐインドネシアへ!!!