“芸人として戦うために京大へ” 現役京大生の芸人コンビ、リップグリップのお二人にインタビュー!
2017/04/16 11:35 公開現役京大生でありながら、芸能事務所スパンキープロダクションに所属しプロとして活動を行っている、リップグリップのお二人にインタビューさせていただきました!
京都大学法学部4回生の岩永さんと、京都大学総合人間学部3回生倉田さんのコンビ。
岩永さん(右)がボケを、倉田さん(左)がツッコミを担当する。
現役京大生でありながら芸能事務所スパンキープロダクションに所属するプロの芸人!!コンビ名には「リップ(口)+グリップ(つかむ)=しゃべりでお客をつかむ」という意味が込められているとかいないとか。
多い時には1か月に30回もライブを行っているそう!
ではでは、さっそくインタビュー始めていきましょう!
岩「高校生のころ、僕の方から倉田をさそってコンビを結成したんですよね」
えっ高校のころから!?てっきり京大に入ってから結成したとばかり…高校のころに芸人をやろうと思えるほどの何かがあったんですか?
岩「僕は小さい頃からテレビが本当に好きで、そこからお笑いにハマっていったんですけど、高校生のお笑い大会ハイスクール漫才の決勝を見たときに、『いやこれ勝てるんじゃね?』と思ったのがきっかけでしたね。それでたまたま休み時間でも教室にいた陰キャラの倉田に声をかけたんです(笑)」
倉「活発的な人たちはバスケとかしに外に行ってたりするので僕みたいなのしかいなかったんですよ。自他ともに認める消去法です」
しょ、消去法…!?
岩「消去法ですね(笑)でもやっぱり個性は強くて、世間一般的には面白くないだろうってものをずっとやり続けたりとか、いい意味で変な奴でしたね」
倉「僕は人前に立つのも好きじゃなかったし、誘いを一回断ったんです。でもなんとなく『これってチャンスじゃね?』ってふと思い直したんですよね。それでやっぱりやらせてくれないかって頼み直しました」
なるほど、チャンスだと思ったということは、倉田さんはそれまでに「自分を変えたい」といった思いがあったりしたんでしょうか?
倉「あ、それは特になかったです」
ないんかい!!!
思わずツッコんでしまいましたが、消去法で生まれたコンビが今やプロとして活動するほどに…なんだか運命的なものを感じます。
でも高校から芸人を志したとなれば、大学に行かず芸能活動のみに専念する選択肢もあったはず。
岩「僕たちは進学校の高校生というキャラを活かして、ちょっと賢いことを言うお笑いを売りにしてたんですけど、高校生のころバトルライブっていう、ネタを披露してお客さん投票で順位を決めるライブに出たとき、早稲田と一橋の芸人相手に太刀打ちできなかったんです。
自分たちがやりたいと思っている賢いお笑いでキャラをはっきりと立てるためには、東大か京大に行かなきゃいけない。その二つで現役で行けるのはって考えると京大になりました。
まあ相方は浪人したので東大でもよかったじゃん、とはなりましたが(笑)」
倉「いやでもまあまあ関西がよかったよ!ね!」
岩「確かに、関西でお笑いの勉強ちゃんとしたかったし、さんまさんの関西ローカル番組も見れるからね(笑)あ、僕たち出身が神奈川なんで、関西ローカル番組見れなかったんですよ」
芸人としてより成長したいと考えたからこそ京大を選んだと。東大生がよく言う「近かったから」以上に驚愕の志望動機です…!
それにしてもこのお二人、芸人として生きることに躊躇という躊躇がない。どっしりとしすぎている。なぜだ…?
岩「いやもうたくさんあります。それこそ結婚とか考えると不安しかないですね。
でも何より僕は誘った側として自分だけじゃなく相方の人生も抱えてるみたいなもんなんで、迷ったり遊んでる場合じゃないなって思います。」
倉「僕は誘ってもらってネタも作ってもらって、相方に比べると労力もすごく少ないんですよ。
相方がすごく苦労しているのを知っているから、もう相方の作るネタが面白ければ不安はないですね。
あとは僕にできるアドバイスをしようって感じです」
岩「あとまあ、早いうちからプロの世界に触れたりと、本当にいろいろな経験できた運の良さも続けている理由のひとつですね。3回生のとき祇園花月でライブさせてもらったり、中途半端に調子がいいんですよ(笑)
その中で本当にお世話になった先輩たちがたくさんいて、その人たちに『面白い、すごい』って思ってもらえる芸人になりたい、恩返しをしたいって思いの強さの方が不安より強いです」
めちゃくちゃ売れたいみたいな欲はないけど、尊敬する先輩たちに「面白い」と思ってもらえるようになりたいという気持ちはすごく強いと語るお二人。
それぞれの目指す場所に全くブレがないことからも、いいコンビであることがうかがえます。まさかこのコンビが消去法から生まれたとは誰も思わないでしょう。
岩「いやー、僕らが言えることなんてないですよ…ねえ?」
倉「伊〇忠行くのが一番ですよ」
_人人人人人人人人_
> 突然の伊〇忠 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
岩「そうですね、伊〇忠行くのが一番だと思います(笑)あ、でもちょっと思うのは、京大生は頭もいいし個性もすごくいいものを持っているのに、無理して周りに迎合して普通でありたがる人が多いのは勿体ないと思いますね。
自分をちゃんと出して、その自分が周りにどう映っているのかを気にした方がいい。
それを探るうちに自分のやりたいことやなりたい姿が見えてくることもあると思うので。
そんでしっかり面接とか受けて伊〇忠に行くのがいいですね(笑)」
周りに迎合せずに自分の個性を大事にすることはとても重要なことですね。
自分の個性を大事にしながら、自分だけの人生を歩んでいきたいものです!
伊〇忠へ行くことが一番かはさておき!
最後に!インタビュー中、実際にネタも披露していただきました!
ネタの打ち合わせをする姿や実際にネタを披露する姿は誰がどう見てもプロ。賢いけどちょっと抜けている、独特の世界観で引き込んできて、最後には思わず「おお~!」と声をあげてしまうような独特のネタでした!
リップグリップさんはライブなども日々行っているので、ぜひ一度彼らの笑いを体感してみてください!絶対に思わず「おお~!」って言っちゃいますよ!