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京大生がスポーツで「日本一」!?男子ラクロス部に突撃インタビュー!!

2019/04/13 16:35 公開
ryoya1203

今日本一に最も近い組織???地上最速の格闘球技部、KULの実態に迫りました!

はじめに

「大学生」
この言葉を聞いてなにを思い浮かべるだろうか?

・自分の夢や進路に向けてコツコツと勉学に励む者
・愉快な仲間たちと遊びに明け暮れ一生ものの思い出を作る者
・有り余る「時間」と「自由」を活かして様々なことに挑戦する者、、、
などなど

筆者はこの特徴のうち下2つに当てはまるのだが、
その結果、今年学部5年目を迎えたのであった。

そんな中、ここ京都大学には、
あるスポーツに大学生活を捧げ、
本気で学生「日本一を目指す」者たちが存在している。

京大生xスポーツというと
正直「日本一」とは縁のない存在と思うかもしれない。

しかしこの者たちは昨年、
関西学生リーグ戦1部優勝
そして
全日本大学選手権準優勝
という輝かしい成績を残した。

今、日本一に最も近い存在である。

その集団の名は、、
「京都大学男子ラクロス部」
通称 KUL だ。

今回はそんなKULのプレーヤーとスタッフの方にインタビューを敢行し、
ラクロスの魅力・KULの組織について語ってもらった。

【インタビュイーの紹介】
庄 晋太郎さん

新4回生 OFL(オフェンスリーダー)・ATL(アタックリーダー)
高校まで野球・剣道をやっていたが、
新歓で観たラクロス部のモデルゲームに感動し、入部を決意

3回生時から主力として昨年の全日本大学選手権準優勝に貢献
特に関西決勝では一人で5得点を挙げた(スコア:京大12-5神大)

ラクロス専門メディアにも取り上げられた、
京大・そして大学男子ラクロス界を代表するプレイヤー

普段の温厚な雰囲気とは裏腹に、
DF(ディフェンス)との1対1の場面では無類の強さを誇る
通称「炎の1on1ファイター」

木内 那由さん

新3回生 TR(トレーナー)
医学部人間健康科学科に所属し、
学部での学びを本気で活かせる場としてラクロス部に入部
Webや審判などの班活動にも真摯に取り組むしっかり者(HP紹介より)


藤田 優美さん

新3回生 TR(トレーナー)
元々スポーツを見るのが好きで、
新歓時に触れた先輩の仲の良さ・真剣さに惹かれて入部
熱さと優しい笑顔を兼ね備えたチームの癒し的存在(HP紹介より)

「地上最速の格闘球技・ラクロス」

ー今日はお越しいただいてありがとうございます!
「ラクロス」というと大学生以外にはなかなかなじみのないスポーツだと思うのですが、
簡単にルールを教えてください!

庄:
はい!ラクロスはクロスと呼ばれる先端に網の付いたスティックを使ってボールを運び、
相手陣内のゴールにボールを入れて得点を競う競技です。
男子は1チーム当たり10人(注1)、15分x4クォーターの試合時間で行われます。

(注1)
AT(アタック)3人、MF(ミッドフィルダー)3人、
DF(ディフェンス)3人、G(ゴーリー)1人の計10人

ーなるほど!ルールはシンプルで試合の様子がとても想像しやすいですね!
次に、ラクロスならではの特徴・魅力を教えてください!

庄:
ラクロスの特徴は大きく2つ
 ①大学生からでも活躍できること
 ②「地上最速の格闘球技」であること です。


大学生からでも活躍できる
まずラクロスというスポーツは、
大学から始める人がほとんど、
つまり「スタートラインがみんな同じ」です。

だから努力次第では4年間で日本を代表するプレーヤーになれますし、
その過程で自分ができることがどんどん増えていくのが本当に楽しいです!

実際昔京大から日本代表選手が出たこともありますし、
現在関西選抜57名のうち、12名が京大の選手です。

ラクロスは2028年夏季オリンピックから正式種目となる可能性が高いので、
もしかすると近い将来、
「京大からオリンピック選手」が生まれるかもしれません!(注2)

(注2)ラクロスの競技人口
男女合わせて世界で約60万人・日本では約25,000人とされる。(Wikipediaより)
そのうち男女で1か国20名が五輪の試合に出れるとすると、
日本における五輪出場確率は、0.08%(1250人に1人)
日本の男女サッカー競技人口が約680万人で五輪22人出場なので、
その出場確率は、0.0003%(約31万人に1人)
なんとラクロスはサッカーの約246倍もオリンピックに近い!


②「地上最速の格闘球技」
またラクロスの最大の魅力はその競技特性にあります。
160kmを超すスピードのショット
・60分で合計20点以上入ることもあるほど速い試合展開
・屈強な男子学生たちの”ガツン”とした強い身体のぶつかり合い

これらの特徴からラクロスは
「地上最速の格闘球技」と呼ばれています。

試合の様子はこちらの動画で紹介させてもらいます。

ただ僕がそうだったように、
実際試合会場を訪れて、そのスピード感・力感を肌で感じてもらうと
より魅力が伝わると思います!

最後に直近の試合予定を紹介するので是非来てみてください!

「今、学生日本一に一番近い存在・KUL」とは

ーありがとうございます!物凄いスピード感ですね!!!ボールが見えないくらい速い!かっこいい、、、
次に、京大のラクロス部についても紹介お願いしたいです!

庄:
はい!京大ラクロス部(通称 KUL)について
以下の3つの点を紹介させてもらいます!

①「学生主体」の組織と部の理念
②「チームの大黒柱」スタッフ陣
③「あと1勝で日本一」昨年までの戦績と今年の目標

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①「学生主体」の組織
木内:
組織については私から説明させてもらいます!

KULの最大の特徴として、「学生主体の組織」ということが挙げられます!
社会人の監督は存在せず、学生コーチ(OB)と現役部員のみで、日々の練習から組織運営まで行っています。(ただしコーチとしてOBの社会人を起用する場合もあります。)

組織構造としては、
正規練組織(練習に関わる組織)
非正規練組織(練習には直接関わらない組織)
があります。

正規練組織では、
・毎日の練習
・戦術考案
・試合の運営
・スカウティング(他チームの特性やプレー内容、試合展開などの事前分析)
などを行っています。

非正規練組織では、
部員が希望した班や係と呼ばれる組織に所属し、
・SNSなどの広報
・京大構内や近隣に向けての広報や地域連携活動
・下回生の育成
・京大男子ラクロス部のグッズ(ジャージ、タオル、キャップ等)の作成
・審判育成
・会計
・スポンサーの獲得
などを行っています。

このように、プレイヤー・スタッフ問わず、
部員は練習でも練習外でも組織に所属しており、全員が活躍する場があります!
学生主体なので、やりたいことや新しいことに挑戦できる環境にあり、それを外部に発信することも可能です!


庄:
さらに、ラクロス部では以下のように毎年理念を決め、それを行動指針として活動を行っています。
今年の理念は、「自己の研鑽 感動の創造」です。
この理念は、朝晩1か月程ミーティングをして決定したもので、全員の熱い想いが凝縮されています!

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②「チームの大黒柱」スタッフ陣
藤田:
プレイヤー以外のスタッフも、KULには欠かせない存在です。

スタッフには、
・マネージャー
・トレーナー
・オペレーター
3種類の役職があります。

それぞれキャッチコピーとともに
簡単に役割や特性を紹介します!


1.「練習の支配者」【マネージャー】
マネージャーの役割は、
「プレイヤーが練習や試合に集中できる環境を作ること」です。

やることは、
・メニューの時間管理
・練習場所の指示
・ビデオ撮影
が基本的なものですが、

それ以外にも場で必要なことを常に考え、
プレイヤーの動きやこれから起きることを先読みして行動しています!

マネージャーがいなくては練習が成り立ちません!


2.「選手管理育成の専門家」【トレーナー】
トレーナーは、
日々のトレーニング管理や、コンディショニング(ケア・マッサージ)を通して、
「プレイヤーの能力を最大限高めること」を意識しています。

活動するにあたって、
筋肉や骨に関する専門的な知識を習得します。

自分の持つ知識をフル活用して、選手の身体が大きくなったのを感じたり、
怪我から復帰した選手が活躍するのを見たりするととても嬉しいです!


3.「KUL組織の支配者」【オペレーター】
オペレーターは、
渉外・渉内活動を行っている、組織の根幹を担う役職です。

渉外活動としては、
・練習試合の調整
・近隣住民への配慮
・他の部活のとの調整
・クラウドファンディング(海外遠征のため)

渉内活動としては
。グラウンドの日程調整
・個人情報管理
・合宿の運営
・京大主催のリーグ戦運営
・1回生主体の大会、京都カップ運営
・2軍戦運営
等を行っています。

この役職は、組織全体と関わり、各所のことを知り尽くしている、
いわば最上流の「支配者」のような存在です。

実は現在、この役職のスタッフは1名だけなので、
興味のある方はぜひ話を聞きに来てください!!

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③「あと1勝で日本一」昨年までの戦績と今年の目標
庄:
以上のような組織活動の成果として、
昨年度は
関西学生リーグ戦第1部優勝
全日本学生選手権準優勝
という戦績を残しました!


この戦績に至るまで、決して易しい道のりではありませんでした。

2014年にKULは連盟から出場停止処分(注3)を受け、
当時1部だったものが降格の上、3部からの再スタートを切ることとなりました。

(注3)
2014年にKULは、
ラクロス連盟の出席必須の委員会に無断欠席したことにより規約に違反したとみなされ、
2年間の公式出場停止と3部降格という処分が下された。

当時の部の状況は、「日本一」という目標を失い(注4)、
とても練習ができる雰囲気ではなかったといいます。

(注4)
学生日本一につながる全日本学生選手権の出場資格は、
関西学生リーグ第1部の優勝チームであることから、
3部だったKULには挑戦資格がなかった。

しかしそんな中で、一番つらいはずの先輩が、ラクロスを続ける意義を話しあい、
仮想リーグ(1部の他大とリーグ戦を想定して試合を行ってもらった)での優勝
という新たな目標を作ってがんばろうとしている姿を見て僕たち後輩も発奮し、
「自分たちの代で日本一になる」という強い信念をもって努力してきました。

その結果、2016年3部→2017年2部→2018年1部と年々昇格し、
1部再昇格初年度の今年から、関西学生1位を達成しました。

プレッシャーのかかる2018年のリーグ最終戦、
強豪の神戸大学との対戦に勝利したとき、
今までやってきたことの成果をようやく肌で感じられ、
OB、保護者の方も含めみな涙していたのを覚えています。


ただ僕たちが目標とする「日本一」には、
あと1勝足りません。

昨年、全日本学生選手権決勝で早稲田大学に敗れ、
関東学生との圧倒的な力の差を痛感しました。

今まで「学生日本一」を最終目標として掲げながらも、
「1部昇格」「関西1位」と目の前のことに精一杯だった気がします。

そこで今年は、
常に「学生決勝を意識」し、
目標から逆算して練習や試合を行うようにしています。

「全ては全日本決勝で良いパフォーマンスをするため」
という高い視座感です。

新入生へのメッセージ

ー最後に、新入生に向けてメッセージをお願いします!

庄:
本気で「日本一」になりたいと思える人
ラクロスが楽しいと思ってくれる人
何かに全力で取り組みたい人
に入ってきてもらいたいです!


大学ではいろいろな選択肢があると思いますが、
それぞれの「選択肢に間違いはない」と思います。

ただそんな中で、日本一を目指すなどという環境はあまりなく、
この部活は4年間を捧げるだけの価値のある場所だと思います!


是非一度気軽に遊びに来て、
「ラクロス」「KUL」の雰囲気を肌で感じてほしいです。

一緒に楽しみながら、しかし本気で「日本一」を目指しましょう!


木内(スタッフを代表して):
スタッフというと「裏方」というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、
KULのスタッフ陣は決して裏方ではありません

「自分がKULを強くしている」「自分が主役だ」と心から思え、
自分自身の成長にもつながる環境です。

プレイヤー志望でなくとも、ラクロス部の理念や想いに共感してくれる人は、
とにかく1回見に来てほしいなと思います!

ー今日はありがとうございました!
下に新歓のイベント情報やSNSのリンクを掲載させていただきますね!
「日本一」、応援しています!

新歓情報

ー試合ー
【モデルゲーム①】 vs同志社大学
@農学部グラウンド 4/14(日) 10:00 開場 10:30試合開始
【モデルゲーム②】 vs大阪大学
@農学部グラウンド 4/21(日) 10:00 開場 10:30試合開始

ー練習ー 【夕パス(ラクロス体験+夕飯)】 平日毎日 15:30以降
@時計台クスノキ前(集合)
【朝練】 平日毎日(4/23は除く) 8:00から
@農学部グラウンド

公式HPはこちら!

男子ラクロス部基本情報

1990年創部し、今年30周年を迎えます。

<戦績>
関西学生リーグ戦第1部 優勝7回 準優勝3回(2004,6,8,10,11,12,18)
全日本大学選手権大会 準優勝4回(2010,11,12,18)
全日本選手権大会 出場9回(2003,4,6,7,8,10,11,12,18)
2014年、準認定競技団体への変更処分を受け2年間公式戦出場停止となる。
2016年、関西学生ラクロスリーグ戦3部優勝、2部リーグに昇格
2017年、関西学生ラクロスリーグ戦2部優、1部リーグに昇格
2018年、関西学生ラクロスリーグ戦1部優勝 全日本大学選手権準優勝、全日本選手権大会出場

<部員の人数>
74名(4回生25人 3回生29人 2回生20人)
プレイヤー…55人 スタッフ…19人(スタッフは全員京大生)